四逆散(しぎゃくさん)は精神疾患で使われる漢方薬の1つで、気の巡りを良くする漢方薬で、気滞の状態に使われます。ヒステリーや神経質の状態に使います。四逆散は精神疾患以外にも使われることが多く、胃炎、胃潰瘍、気管支炎、胆のう炎などにも用いられる漢方薬です。
構成生薬の働き
四逆散の構成生薬は、柴胡(さいこ)、枳実(きじつ)、芍薬(しゃくやく)、甘草(かんぞう)です。
柴胡は、気の巡りを良くして、熱を冷ます作用があります。
枳実は、気の巡りを良くして、つまりを取り除く作用があります。
芍薬は、血を補う作用、痛みを取る作用があります。
甘草は、消化機能を高める作用があります。