風邪のときに使われる漢方薬②

風邪が長引いたときは、急性期とは違う漢方薬を使います。

主な症状が熱感、倦怠感、食欲不振の場合

体力が中等度以上ある場合は小柴胡湯(しょうさいことう)体力が中程度で自律神経失調症のような症状がある場合は柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)が用いられます。

体力が低下している場合、倦怠感、盗汗(寝汗)、食欲不振があれば補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、不安、不眠、口唇乾燥、下肢の冷えがあれば柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)、抑うつ傾向、胃腸障害があれば香蘇散(こうそさん)参蘇飲(じんそいん)が用いられます。

主な症状が咳、痰で不眠を伴う場合

強い咳がある場合は麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)五虎湯(ごことう)が用いられます。

咳と喉の乾燥がある場合、体力が中程度なら麦門冬湯(ばくもんどうとう)体力が低下していたら滋陰至宝湯(じいんしほうとう)が用いられます。

体力が低下していて咳と痰がある場合、不眠があれば竹筎温胆湯(ちくじょうんたんとう)粘稠の痰で嗄れ声があれば清肺湯(せいはいとう)、滋陰降火湯(じいんこうかとう)が用いられます。

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