加味逍遙散の処方解説

加味逍遙散の逍遙は「そぞろ歩きをする」という意味で、その名の通り加味逍遙散は様々な症状に使われます。

加味逍遙散の適応

加味逍遙散は気逆に使われる漢方薬です。気逆になると、手足の末梢の冷え、頭ののぼせ、動悸、肩こり、頭重、頭痛、発作的な発汗、イライラ、ほてり、口渇などが起こります。これらの症状は女性の更年期障害の症状にとてもよく似ています。そのため、更年期障害に対して加味逍遙散が使われます。

更に、更年期障害でみられる瘀血血虚にも加味逍遙散が有効であることから、更年期障害に対して加味逍遙散がよく使われます。

また、女性ホルモン剤も更年期障害に使われますが、イライラなどの精神症状が伴う場合には加味逍遙散がよりよい適応になります。

加味逍遙散には駆瘀血剤である牡丹皮が含まれているのでニキビ軽い皮膚炎にも使われます。

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