小建中湯（しょうけんちゅうとう）は、神経質、疲労倦怠、胃もたれ、食欲不振、下痢、小児の虚弱体質や夜尿症や夜泣きなどに用いられる漢方薬です。
特に、顔色が悪かったり、手足のほてり、冷え、動悸、腹痛などを伴う場合に用いられる漢方薬です。
構成生薬の働き
小建中湯は、芍薬（しゃくやく）、桂皮（けいひ）、大棗（たいそう）、生姜（しょうきょう）、甘草（かんぞう）から構成されています。
芍薬は、痛みを抑えたり、瘀血を取り去る作用があります。
桂皮は、血液循環の改善をしたり、発汗作用、鎮痛作用があります。
大棗は、胃の働きを良くしたり、気持ちを安定させる作用があります。
生姜は、体を温めたり、胃の働きを良くする作用があります。
甘草は、消化機能を高めたり、痛みを抑える作用があります。