麻黄湯の処方解説

麻黄湯(まおうとう)は、実証の人で汗が出ず、強い悪寒、発熱、頭痛、腰痛がある風邪の初期に用いられる漢方薬です。
麻黄湯は、発汗を促して体表の邪気を取り除く漢方薬のため、すでに汗が出ている人に使用すると脱水が引き起こされてしまう可能性があります。
麻黄湯は風邪の初期以外に、初期のインフルエンザ、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞や哺乳困難などにも用いられる漢方薬です。


構成生薬の働き

麻黄湯は、麻黄(まおう)、桂皮(けいひ)、杏仁(きょうにん)、甘草(かんぞう)から構成されています。
麻黄は、体を温めて発汗を促す作用があります。また、咳を抑えるように働きます。
桂皮は、体を温めて発汗を促すように働きます。
杏仁は、咳を抑える作用があります。
甘草は、咳や痛みを抑える作用があります。

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