漢方を学ぶ

温経湯の処方解説

温経湯(うんけいとう)は、体を温めて血虚、瘀血を改善する漢方薬で、冷え性、月経不順、唇や皮膚の乾燥、動悸、めまい、手足のほてりなどの症状に用います。

構成生薬の働き

温経湯は、麦門冬(ばくもんどう)、半夏(はんげ)、当帰(とうき)、甘草(かんぞう)、桂皮(けいひ)、芍薬(しゃくやく)、阿膠(あきょう)、生姜(しょうきょう)、呉茱萸(ごしゅゆ)、牡丹皮(ぼたんぴ)、人参(にんじん)、川芎(せんきゅう)で構成されています。

麦門冬は、血を滋養して体を潤す作用があります。

半夏は、消化機能を高める作用があります。

当帰は、瘀血をとり去る作用があります。

甘草は、消化機能を高めたり、痛みを抑える作用があります。

桂皮は、血液循環の改善をしたり、発汗作用、鎮痛作用があります。

芍薬は、痛みを抑えたり、瘀血を取り去る作用があります。

阿膠は、血を滋養して体を潤す作用があります。

生姜は、消化機能を高める作用があります。

呉茱萸は、水分の調節をする作用があります。

牡丹皮は、熱を冷ます作用があります。

人参は、全身の機能を良くする作用があります。

川芎は、瘀血を取り去る作用があります。