漢方を学ぶ

甘麦大棗湯の処方解説

甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)は、精神疾患で使われる漢方薬の1つで、夜泣きや引きつけに用います。また、考えすぎなどで精神的に不安定になったときにも用いる漢方薬です。主な症状としては、不安、うつ、興奮、不眠、動悸、生あくび、少食、乾燥などがあるときに用います。

構成生薬の働き

甘麦大棗湯の構成生薬は、小麦(しょうばく)、大棗(たいそう)、甘草(かんぞう)です。

小麦は、気持ちを安定させる作用があります。

大棗は、胃の働きを良くしたり、気持ちを安定させる作用があります。

甘草は、消化機能を高めたり、イライラを抑える作用があります。