漢方を学ぶ

半夏厚朴湯の処方解説

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、主に精神症状があるときに用いる漢方薬です。中間証で喉の異物感を伴う不安、不眠、抑うつに用います。

構成生薬の働き

半夏厚朴湯の構成生薬は、半夏(はんげ)、厚朴(こうぼく)、茯苓(ぶくりょう)、蘇葉(そよう)、生姜(しょうきょう)です。

半夏は、身体の水分の調節をしたり、胸痛を抑える作用があります。

厚朴は、身体の水分の調節をしたり、腹痛や腹部膨満感を改善する作用があります。

茯苓は、身体の水分の調節をする働きがあります。

蘇葉は、気の巡りを良くしたり、鎮痛作用や鎮静作用があります。

生姜は、胃腸の働きを改善する作用があります。