漢方を学ぶ

抑うつに用いる漢方薬

抑うつ状態に対しても漢方薬は使われます。西洋薬と比較すると効き目はマイルドですが、副作用が少ないため西洋薬よりも安全に使用できるという利点があります。

胃腸が弱く、動悸、吐き気、喉がつまるような感じがするときは半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を用います。

食欲低下を伴う場合、みぞうちのつかえ感がある場合は六君子湯(りっくんしとう)、脈に力がなく、全身倦怠感があったり、病中病後で体力が弱っている場合は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を用います。

食欲がない場合、香蘇散(こうそさん)を用います。香蘇散は軽い悪寒や頭痛、鼻づまりなどがある風邪のひき始めにも用います。